撮影後記
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こんにちは!
今日は、先日撮影させていただいた、忘れられないお客様とのエピソードをご紹介します。
一面に広がる黄色いお花畑と、突き抜けるような青空。 幸せいっぱいの笑顔を見せてくれたご家族ですが……
実は、この撮影のご予約をいただいた時、僕は**「初めましてのお客様」**だと思っていました。 お名前を見てもピンと来ず、当日ご挨拶をして撮影が始まっても、しばらく気が付かなかったのです。
それもそのはず。 なんと旦那様、僕を驚かせるために、わざと「旧姓」で予約されていたんです!
撮影の途中で、 「あの時のこと、覚えていますか?」 と、ある思い出話をされて、僕の記憶が一気に蘇りました。
あれは2022年。 ロケーションフォトウェディングでのこと。

前日の天気予報は、絶望的な雨……。 遠方からお越しいただくこともあり、お電話で「明日は朝から雨予報ですが、どうされますか?」とご相談しました。 それでもお二人は「決行したい!」と力強く答えてくださいました。
迎えた当日の朝。やはり、外は本降り。 最初のロケーション場所である「青い池」では、傘をささないとびしょ濡れになるほどの土砂降りでした。
「せっかくなら、この雨さえも思い出に!」 そう切り替えて、バックライト(ストロボ)を駆使し、激しい雨粒をキラキラと光らせて、お二人の写真に花を添えるような演出で撮影しました。 お二人もびしょ濡れになりながら、それでも最高の笑顔を見せてくれたのを昨日のことのように思い出します。
その後、雨が上がり、別の場所へ移動した時にみんなで気づいたこと。 「やっぱり、雨って降ってない方が撮影しやすいね(笑)」
そんな笑い話ができるほど、過酷だけれど、最高にドラマチックで忘れられない撮影でした。
あの日のお二人が、 今度は可愛いお子様を連れて、また僕のところへ帰ってきてくれました。
「雨のち晴れ」という言葉がありますが、 今回は雲ひとつない快晴の下、あの日以上の笑顔にお会いできて本当に胸がいっぱいです。
当時のことを思い出しながら、 「あの時は大変だったね」と笑い合える。 カメラマンとして、こんなに幸せな瞬間はありません。
またこうして、ご家族の歴史の1ページを残すお手伝いをさせていただけて光栄です。 本当にありがとうございました!
またぜひ、大きくなったお子様と一緒に遊びに来てくださいね。 (次は晴れでも雨でも、どんと来いです!笑)